続・フレンチのフルコースの食べ方が分かっていない男のいる風景。

本とかネットで、
知識や情報を得ることは簡単になりましたが、

実際に、体験することで、
初めて知ることや、理解できることも
まだまだ多いですね。

レストランに入って、
夫婦の方、カップルの人たちは、
女性が、窓側の席に座っている場合が多いのだなと、
知ったのも、その1つです。


さて、前回の続き。

フレンチのコースの料理、
メニューも、中盤を過ぎます。

最初に出た「アミューズ」(和食でいう、お通しみたいなもの)の
ムースや、
カボチャのポタージュスープなど、美味しかったです。

反面、これどうやって食べるの?切るの?
と思った料理は、緊張したせいか、味をよく覚えていない。

途中で、右手に持っているナイフの握り方が
おかしいのに気づく。
ナイフの刃を下に向けて、上から包むように持ち、ナイフの背に
人差し指1本を伸ばして持つと、使いやすい。

左手は、フォーク専門で、
切って、刺した料理を、左手のままフォークで
口に運びます。


うーん、
テーブルに茶色のビール瓶が置かれている風景は、
ちょっと、周りの雰囲気から浮いていて、痛々しい気がする。

他のテーブルは、ワイングラスがある。細いスタイルのは
シャンパングラスだろうか。

最初からテーブルに置いてあった、ワイングラスをふた回りくらい大きくした
巨大なグラスには、途中で、ミネラルウォーターを注いでもらいました。
そういうシステムか。

第1波の「瓶ビール後悔」中ですが、
それの衝撃が和らいだ頃、

第2の衝撃に襲われました。

メインであろう、
牛フィレ肉のステーキを頂いた後、

「テーブルクロスに、食べこぼした汁のシミが発生事件」勃発です。

テーブルクロスに、ステーキのタレ(ソースって言って)が
食べこぼしが、間違いなく、滲んでいる。

うわー、やっちまった。というのが
最初の感想。

マナーの本で、
どうせこぼすなら、お皿の上にしましょうね、
と書いてあって知っていたのに、出来ていない。

ビニールではなく(大衆食堂ではないのだから)、綿製の
テーブルクロスのシミは、何度か、おしぼりを当ててみても
残ります。

いや、
「フレンチのコースを食べていて、テーブルクロスに、汁(*)をこぼしたのは
 俺が、世界初の人物ではないはず」
と思い、落ち着こうと考える。

 *そこも、ソースって言って。

うん、
まあ、
そんなこんなで、初めての「フレンチのフルコース」を
終了しました。

レストランの入り口で、会計というか、飲み物を確認されて、部屋番号と署名を記して、
部屋に戻るのだけど、

「申し訳ないですが、テーブルクロスに、こぼしてシミを作っていましました」
と告げたら、笑顔で、大丈夫ですよ、と気にしないように対応していただきました。
ふう、助かった。

一度経験することで、
失敗もあったけれども、次回から成長することができますね。