「ここまでしてもらって、何が不満なのです」

NHK大河ドラマ新選組」を見ています。
もう何話も前の話ですが、野際陽子さんが演じている近藤勇の母が
百姓の出でありながら武士を目指す勇みに向かって、
「ここまでしてもらって、まだ何が不満なのですか」というセリフがあった。
なんか、僕の中で引っ掛かっていた言葉だ。

しばらくして、それが何か分かった。
それは、僕の母が、僕に言いたいセリフと同じだと。
ただの大工の倅(せがれ)が私立の大学まで行って、大企業に就職して
そして辞めて、地元のベンチャー企業に就職して、そこもリストラにあって
ここまで面倒を見て、これ以上、何がお前は不満なのかと。
口に出して言われてないけど、僕の母も同じ事を考えている気がした。

内心としては、僕はまだ、正直言うと不満を抱えている気はする。
この先、どう折り合いをつけていくかは、
分からないけれど。

追伸。
NHKのドラマでは、あの話の数話後に、母と和解していましたが。