この恋の、まとめ。

いつか、
この恋を思い出して
プッと、吹き出してしまうだろう。

あの頃、そんなことを考えていたんだ(笑)
ってね。

レジの高嶺の花子さんを、最初に見かけた時に、
キッチリとした髪型に、
美人だな、と思う。

おでこを出して、サイドの髪をピッチリ押さえて後ろに流している。

最初に、声をかけたかったセリフは、
「前は、どんな、お仕事をしていたんですか?」。

前職での、フィードバックで、
こういう、キチンとした身だしなみが出来ているんだろうと
想像できたし、その答えも知りたいな、と。

高嶺の花子さんが、そのお店で働きはじめる1年以上前から、
僕は、そのスーパーで買い物をしていて、
当然、新人さんだった彼女には気付きます。

数回のちの、高嶺の花子さんにレジ対応をしたもらった時に、
自分が買いまわった品を入れた買い物かごを出して、彼女に品物を1つ1つ値段を読み上げて
会計してもらっている時に(その時、彼女、妙に笑顔だったし)、
「2人の初めての共同作業」という、言葉が浮かんだり。
(披露宴のケーキ入刀か?)

しばらく経って、
彼女が、このお店で働きだしたのって4月だったかな、
と思った時、

「も、もしかして、高卒の新卒で就職した」=18歳?未成年?

わ、若すぎる。
と、慌てる想像をしたことも。
(のちに、彼女のフェイスブックで2010年高校卒。までの情報は知る)

買い物の品物の内容で、
僕が、独身・自炊しているのは推測されているだろう。
(お弁当も自分で作っているのかしら?までも。それも正解です)

よく、恋人と結婚に至るのに「胃袋をつかむ」=料理で虜にする
という表現があるけど、
そこ、食品メインのスーパーなので、
僕の場合、レジで「胃袋を見られている」みたいな感じがして
ちょっと恥ずかしい気もしたり。

(他のスーパー、ドラッグストアの方が、定番商品が安いので
 そちらでだけ定期的に買う品もあって、胃袋が全公開でもなかったりするんだけどね)

こんなことを考えていることを、
彼女は知らないだろうね。

また、僕は、
いつも通りに、買い物に行く。
そして彼女のレジで会計できたら、それだけで嬉しい。