彼女と初めて、会話をした気がする。

悪いことがあっても、
嬉しいことも、ある。

先週の水曜日、出勤時に
重大な恐怖体験をして、無事に仕事も終えた帰りに
スーパーでお買い物。

一人暮らし、自炊なので食材の調達の
必然もあって。

一通り売り場をまわって、レジに向かう。

レジの高嶺の花子さんが、居る。
色白なのと、おでこを出して髪をピチッと止めている髪型で
それに、声で、一瞬で気付ける。

タイミングよく、高嶺の花子さんレジでお会計。

あまり花子さんを見ていてもイカンだろうと、
ちょうどレジ機の横に貼ってある、
シールを集めて食器がお得に買えるキャンペーン(多分)の張り紙を見ていたら

「台紙をお渡し、しましょうか?」って彼女から。
ぼくの視界の左端で、ニコニコしながら言っているのが見えている。

「うーん、どうしよっかな?」と
自分もつられて、ニコニコしながら上機嫌で言葉を発する。

「んー、要らない」と
冷静な判断で、答えたけど
(食器って、もう十分あるし、お得でも千円以上するし)
そのあと、いつも通りに、
いや、いつも以上に笑顔で、お釣りをもらいながら
ありがとう、って言えてよかった。

追伸。
あとで思うに、キャンペーンの用紙をもらっていたら、
もっと会話ができたのかも?