言いたくて言えない、ひとこと。

高校生の頃読んだ、太宰治さんが
何かの文章で書いていた。
たった一言が言いたいが為に、何ページもの文章を書いて、
小説を書いているような旨を。
しばらく前に、作家・中谷彰宏さんの本でも同様のことが
書かれていたと思う。

翻って、自分の身において、恋について。

「あなたのことが、好きです」
このひと言を、言いたくて、言えなくて、遠回りしている。

会って突然「好きです」と言われても、引いちゃうよね。
たとえ、本当は好きな人からでも。
常識とか、シチュエーションは必要。
じゃあ、その手前で、
「メルアドでも、携帯の番号でも教えてもらって」という段取りに
なるけど、
それを訊くのにふさわしい状況が必要だったり。
人前で訊かれることで、優越感を感じる人もいるかもしれないけど、
二人きりでじゃないと、戸惑う人もいるだろうし。
(社内恋愛だったら、なおの事ね)

結局、
「ひと言だけ、言うのは難しい」
と言う事でいいのか?この話。