私たちには、彩(いろ)がある。

「詩とメルヘン」という雑誌が休刊(実質、廃刊ですが)になる
2つくらい前の号で、お葬式で骨を拾うモノクロのシーンに比べて
生きている私たちには色がある、といった内容の詩を読んで、
妙に記憶に残っていました。

ここ数日、何度か気付いたのですが、
車で走っていた際に、トンネルに入ると、ダッシュボードに置いていた
缶ジュースの、黄色やオレンジのカラフルなパッケージが、
途端に色を失うことを目の当たりにした。

「光の波長で人は物の色を見ている」
と言われると
難しいなと感じていたのですが、確かにトンネルの中や、夜など
物が色を失う状況を体験することが理解できました。

死んでしまえば、確かに白い骨と影の、モノクロの世界に
なってしまう。

でも、僕たちはまだ、生きている。
自分の好きな色、なりたい色を、作れる。
そんなことを考えていました。